昨日は弱い雨が終日降って、少し肌寒い一日でしたね。
今日は、打って変わって雲が少ない晴天で、
午後には気温も30度近くまで上昇しそうです。
今日のような日は、
UVクリームを塗り、半袖を着て、UVカット機能のある薄い上着を持参、
が正しい在り方でしょうか?
皆様、体調を崩されませんように。
さて、費用対効果の続きです。
前回は、
「車」
で、上位ラインナップほど、省エネ効果が高いことをご覧頂きましたが、
下位クラスであっても、基本的にかなりの省エネになっているのに
お気づきかと思います。
そもそも、どれを選んでも
省エネになっている
のが、現状の車の当たり前です。
では、車よりもっともっと高額で修正がかなり難しい「家」はどうでしょうか?
(家並みの価格の車もありますけど・・・)
このブログでは何度も掲載し、
「またか」
の感がありますが、こちらを再度どうぞ。
(初めての方は、じっくりどうぞ。)
車のガソリン代に相当するのは、「電気代・ガス代」ですね。
そのトップスリーは、暖房・給湯・動力(照明含む)です。
ここを抑えないと燃費(家計の支出)は向上しないわけですが、
車と違うのが、
”我慢”(耐えてケチる、または使用を控える)
によって、支出を抑えることが可能という点でしょうか?
もひとつ、こちらもどうぞ。
(またかよ。)
何故”電気・ガス代”をケチるために耐えねばならないのか?
それは、明確で、
寒さ・暑さを軽減する部分に
コストを掛けなかったから
です。
「いえ、うちはでっかいPVを乗せますから、大丈夫です。」
仮に、一目でわかる豪華な内装、ハイクラスな設備、広々空間・・・
などにコストを配分し、
温熱環境を作り出す”躯体性能”を軽視したとしましょう。
熱損失の大きい窓や壁そして屋根、がどういう状態を作るかというと・・・
暖房してもしても、暖めた空気は膨張し上昇して逃げていき、
代わりに入ってきた外部の冷気(冷たく重い空気)によって足元が冷え続けます。
冷房してもしても、外部から熱が侵入し
床下にたまった冷気によって足元だけが冷え続けます。
それを解消しようとして、パワープレイ(ガンガン冷暖房)をせねばなりません。
PV設置(投資)によって電気を作る、結果「ランニングコスト」を買えます。
同じく、
躯体性能(投資)を向上させることで「ランニングコスト」と「快適」が買えます。
豪華な内装は見て豊かさを得られますし、
ハイクラスな最先端設備は利便性と豊かさを。
資金が限られているとして、
どこにどのように配分するか、
は、皆さんご自身が決めることです。
しかし、
見てわかるリッチさ金額の多少は決めて頂いて構いませんが、
車が当たり前にエコカーになっているように、
家も当たり前に省エネ快適住宅になっていることが前提だろうと思うわけです。
「望まれなかったから、やりませんでした。」
では、
車より高額なのに車より劣ることになってしまいます。
お客様が選んでいい部分と、
プロが決めるべき部分とがある。
「
ガデリウス」のHP(工務店向けサイト)に掲載されている言葉ですが、
その通りだと思います。
そもそも、省エネ快適住宅をどうやって作るのかを知らないだけでなく
そういうものの存在すらご存じない方も多いわけです。
太陽光発電は知っていても、
断熱気密?、北海道のことでしょ?
換気って窓を開ければいいんじゃないですか?
くらいの知識の方もまだまだ多いのが事実。
お客様の希望をコストに合わせて実現して差し上げるのがいい人。
とすると、私はちょっといい人ではないかな?(笑)
コスト重視は当たり前ですが、
先ずは存在を知って頂くこと、
から始まって、
そしていかにその後に与える影響が大きいか、
をご理解頂くことですね。
この点は、高性能住宅に取り組む設計者、工務店さんが
どうやって伝えて理解を深めて頂くか、
皆悩んでいる部分でもあります。
ただ、この通り↓

2020年からは、「改正省エネ基準(平成25年基準)」↓ が義務化されます。
やるやらないが任意ではなくなるわけで、
おのずと、性能確保部分にコストを配分せざるをなくなります。
車と同じような状況になりつつあるわけです。
義務化されることによって
高性能な窓などの普及が進めば
コストダウンにも繋がります。
義務化されるレベルはイマイチですけど、
住まい手(お客様)にとっては、
車同様に、もともとそうなっていることは、
いいことだな、って思います。