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高齢者と住まい。その2

梅雨は近いことを感じさせるような曇りです。☁

まだ気温がそこまで高くないこともあって
湿度も「むわっ」と来るほどではありませんが、

出来るだけ室内に湿気を入れないようにして、
カビの発生を抑制したいですね。

と、書いていたらチラッと日が差して来ました。☀




さて、高齢者と住まいについて、続きです。


高齢者と住まい。その2_e0390497_09062892.jpg


こちらは、前回と同じくうちの自宅(兼エンネ事務所)の玄関です。

箒や帽子が見えてますけど、ま、スルーして下さいね。m(__)m



玄関は引き戸になっていて、入ってすぐのところに手すりがあります。
手すりは既製品で、長さは1200ミリ(建築はミリ表記=1メートル20センチ)で、
私が想定の上指示して、設置してもらったものです。



実は、これが全く使えていません。



何故かというと・・・



高齢者と住まい。その2_e0390497_09273730.jpg

(いろいろ不十分な汚れなども写っており、お目汚しかと思いますが、
広いお心でスルーして下さいませ。m(__)m)




玄関を入って正面に下駄箱があり、
この”両手を添えられる”天板が、「手すり」になっています。



つまり、
母は足元が不安定なため、片手でつかむ”タテ”の手すりでは、
玄関の段差を超えられないんです。



玄関土間と室内の床の段差は、235ミリ(23センチ5ミリ)ですから、
現在、新築住宅の段差(200ミリが多い)とまあ同等ですが、
この235ミリが、足が不安定な高齢者にとっては、結構な段差なんですよね。



大工さんが端材で作ってくれた踏み台(高さが、165ミリ)が大活躍で、
ものすごく感謝しています。m(__)m



また、些細なようですが、
人は向かいたい先(リビングやダイニングなど)に近い方に進み、
後戻りはしないようですね。
(これが、玄関土間収納が位置によってうまく使えない理由の一つ)



玄関土間から、床まで、たった一段の段差、
しかも20センチ程度を乗り越えるのが四苦八苦になること、が、



自分は”リアルに”分かりませんでした。



現在、私が玄関の段差を出来るだけ低く(100ミリで提案することが多い)と
提案するのは、
こういった体験が元になっています。



(洗濯物干し場が、外ではなく室内にあることも、
段差無しで物干しが出来ますね。)



母が施設に入所して、初めて帰宅することになった際、
理学療法士さん(リハビリ担当)、
介護士さん、
ケアマネージャーさん、
訪問看護の方、
が、うちの下見にお越しになった際、



利用するであろう所について、つぶさに確認され、
概ね、いいんじゃないですか?とおっしゃって頂き、
不足な点はアドバイスを頂きました。



何にどうアドバイスを頂いたかは、また別途。



高齢者がスムーズに暮らしが営めるような配慮、
は、
イメージだけじゃできない。



ってことですね。



大きなダメージがないように”それとなく配慮”しておくことは、
高齢者自身、
周りの家族や関係者、
双方にとって、とても大事で重要なことだと思います。





それとなく
が、キーポイント。


余談ですけど、
皆さんがお越しになった際、








が、最も注目されましたよ。



続きます。



by enne009 | 2018-05-28 10:15 | 高齢者施設への想い | Comments(0)

身軽に暮らせる家を提案します。


by enne009
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