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高齢者と住まい。その3

今日は、結構しっかりと雨が降っています。
お出掛けの際には、足元にご注意くださいませ!

特に、ショッピングセンターなど商業施設の床は
硬質な素材のため滑りやすくなっています。

革靴はもとより、ゴム底のスニーカーも滑りやすくて
要注意。

高齢者だけでなく、年齢問わず転倒には気を付けたいですね。



さてさて、注意喚起ばっかりのようでナンですが・・・

高齢者が安心して暮らせる住宅(家)は、
注意喚起と事前に準備並びに排除しておくこと、
が、大事です。


しかし、




自分は”関係ない”と思いたい


もしくは、まだ関係ないと思うのが人情というもの。


その気持ちは十分におもんばかりながら、
さりげなく危険回避、
スムーズな使用を
”標準仕様”としておくのがいいかな、って思います。


高齢者と住まい。その3_e0390497_13480078.jpg

こちらの記事は、
「高齢者等配慮対策等級4以上」(住宅性能表示制度より)のQ&Aからの抜粋です。

バリアフリーの定義において、


「段差(仕上がり寸法)は5ミリ以内」(赤線部分)


とするとあります。
現場での作業による誤差などを鑑みての数値と思われ、


つまり、性能表示制度におけるバリアフリーでは、
5ミリの段差はOKとされていることになり、等級4の取得には支障がありません。


が、実際に5ミリの段差は、
歩行器、車いすのスムーズな移動には適さない状態です。


ガイドラインはあくまでもここまではまあ良しとしましょう、であって
推奨ではないことに注意ですね。



建築基準法もしかりですが、
ガイドラインは、「最低ライン」と考えた方が無難と思っています。


通路、手すり、段差、空間の広さなど、
箇所によって
十分に必要かどうかはここに判断が求められますが、


その際にガイドラインは判断の基準になります。


自分の経験や個人によって差がある実情も踏まえつつ、
専門家の意見を聞くことも大切です。



高齢者と住まい。その3_e0390497_09063189.jpg



こちらは、うちのリビングとダイニングの境目です。
引き戸がレール仕様になっていますが、
枠と床材は、1ミリ程度の段差のため移動には支障がありません。


あと、つくづく感じるのが、






「引き戸っていいわ~。」


ですね。
(吊り戸とレール仕様の件はまた今度お伝えします。)


うちは、トイレが開き戸になっており、
プラン上リフォームでも解消が出来ませんでしたが、


母が自分で開閉が出来ず、通行にも邪魔、常に介助が必要で会って
とっても不便で、





自分のことは自分でやるのが一番のリハビリ


という観点からも、残念です。



開閉がスムーズであることはもちろん、
有効幅(通れる部分)も開き戸に比べて広いですしね。



なるく、
人が出入りする部分は引き戸になるよう設計し、
開き戸は収納だけにするのが、設計としての配慮、気配り、気遣いかな。



誰もが気になる価格をおさえるため、
割安な開き戸になっている場合も多々お見受けしますが、



個数が少なければ、全体にとって多大な影響はありませんので、
家づくりの際には
ぜひ、引き戸を採用して下さい。



高性能になればなるほど、
間仕切りや建具減らせますから、


個数減でコストダウンにつながるだけでなく、
高齢者だけでなく、誰もがスムーズに移動が出来ます。


これ見よがしな高齢者向け配慮は、
安心感はあっても、余程の該当者でない限りは何となく・・・どうですかね?


なので、
実は高齢者のためであっても、
誰もが利便性を享受できるものであれば、嬉しいと思うんです。


さりげなく配慮・・・ですね。


続きます!



by enne009 | 2018-05-29 14:16 | Comments(0)

身軽に暮らせる家を提案します。


by enne009
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