久しぶりに気持ちよく晴れましたねー!
梅雨の晴れ間ってとこでしょうか。
空の色が夏ですね。
今日は、赤嶺住建さんのプロジェクトである、
「口田南7」(Ua値 0.38W/㎡K の高性能です)
の上棟です。
雨天のため、3日延期となりましたが
上棟の日にこの天気!
私も午後から現場に行きますので、
狭い進入路のため、”手お越し”となった現場の様子は明日アップします。
現場の皆様、強い日射の中ですが、
よろしくお願い致します!
さて、口田南7のプラン(by松下)は、
メーターモジュールを採用しています。
敷地に十分な余裕があったこと、
将来的な可変性を考慮したコンパクトプランを考えたこと、
部屋内側に付加断熱をすること(日高さん案)、
が主な理由です。
私がメーターモジュール(ひと区画の柱と柱の中心)に出会ったのは、
「フォルクスハウス」
でした。
よれよれのTシャツですみません。(^^;)
今でも大切な(という割に傷んでますけど・・・)宝物です。
フォルクスハウスが世に出て、約20年になるのでしょうか?
OMソーラー協会が発表したとき、
その斬新さに建築業界には衝撃が走りましたが、
業界の誰一人として、
これが一般に受け入れられると思った人はいなかったと思います。
メーターモジュールの採用をはじめとして
ベース + ゲヤ
という今でも使い続けられている設計の考え方、
耐力壁を筋交ではなくの構造用合板とし、
室内側はそのままあらわしにしたこと、
高性能な木製サッシ(ローウェン)を標準とし大きさデザインを限定したこと、
壁・屋根をパネル化(断熱材と気密フィルムは工場で充填)し現場では
組み立てる(作るではなく)仕組みにしたこと、
なんでも自由にできるのが”注文住宅の良さ”を考えられていたのを
逆に限定してしまうことで、
一定の品質を担保することにしたわけです。
しかし、
その”不自由さ”を使いこなすには実際は一定以上の力量が必要であって
大多数はなかなか使いこなせず、
印象的な合板あらわしの見た目だけが残り、
徐々に本来のスタイルが崩れて行ってしまったわけですが、
今でも、
真の意味でプレファブリケーションを目指そうとしたあり方は、
住宅業界のイノベーションだったと思います。
合理的であろうとし、
知性を持った(持とうとした)家づくりでしたね。
私の設計におけるベースの考え方は、
フォルクスハウスに携わって培われたもので、
業界では、
合理的でシンプルであることは、美しいこと。
いろいろ楽しみになってきました♪