クラシックで格式を感じるイメージから、
ややカジュアルな感じに変えたように感じます。
ちなみに、アイコン(ロゴではない)と言っていいこのチェックはもちろん継続されますよ。
バーバリーほどのブランドになると、
顔となるロゴを変えることはものすごく大きなチャレンジでしょう。
ファッション業界は建築業界の比ではないほど
浮き沈みが激しく、
一時期確たる地位を築いたブランドであっても
明日はどうなるかわからない世界ですから
先を見据えて大胆なチャレンジを行ったのだと思われます。
伝統的なイメージがあるバーバリーですが、
実はいち早く革新的な取り組みをするブランドとしても有名です。
前チーフデザイナーだった、「クリストファー・ベイリー」の時代に、
どこよりも早くインターネット利用に乗り出し、大成功を収めた実績があります。
無論、今回のチャレンジには賛否両論があるでしょうし、
成功するかどうかはまだ分かりません。
しかし、チャレンジし続けることで
伝統的でありながら革新的であり、常にフレッシュなイメージを継続できることも事実。
何よりも、
問題は、表面化した時はもう遅い。
ことをブランドは良く分かっているのではないでしょうか。
上手く行っているからこそ、先に手を打つ。
が、実はこれがなかなか出来ないわけですよね。
もしかして、変えた方がいいのかな?と感じていても、
特にデメリットもないし、今のところ上手く行っているとなると、
あえてチャレンジを回避し、現状維持になることが多い。
住宅業界でも
「だって、お客様から寒い(暑い)って言われないよ。」
は、よく聞く言葉ですが、
もしかして、より快適性の高い状態を未経験なだけなのでは?
何かのきっかけで知ってしまったら?
今更、どんなにカッコよくても
リッター3キロの超燃費の悪い車を
日常の足にしようと思う人が皆無なのと同じく、
世の中全体が、
住宅での快適と省エネの両立は可能であることが当たり前になった時、
その時に取り組んでも、すでに遅し・・・。
燃費のいいエンジンの開発が容易ではないように、
超高気密高断熱の設計施工も、容易ではありません。
一朝一夕で出来るものではないわけです。
出来る、と、やる、は大きく違う。
いち早く問題意識を持ち、
情報入手から知識習得、現場への実際の落とし込み、
そして問題点の発見~改善まで
実践を積み重ねてきた人(や組織)だけが出来ることであり、
その差は広がる一方。
ファッションも車も、建築(住宅)も
同じです。