優しい家って何だろう?その7(特別編②)


今日も秋晴れ、空気がひんやりと気持ちのいいお天気です。

朝方は寒くて、迷わず長袖を着用しました。
一年のうち、何日もない窓を開けてもOKな日々です。

いよいよ秋も深まって来ましたね。
いろいろな美味しいものが盛りだくさんの食欲の秋・・・食べ過ぎないようにしようーっと!



さて、昨日の続きです。

大分県にお邪魔して見学をさせて頂いた、

佐伯広域森林組合」さんによる、国産材(地域材)で組まれた大型パネルの上棟現場の午後からの様子です。


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午後からのお天気は、快晴!

じっと見ていると、暑い!くらいでした。

休憩をはさんで再開された作業は、午前と変わらずスムーズに進みます。



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こちらは、ウッドステーションの井上さんが準備されていた図面です。↑

番号が振ってあるのは、そう、パネルの組み立て順序ですね。

スムーズに合理的に無駄なく作業を進めるには、事前の用意周到な準備が必要になります。


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間近に見るパネルはこんな感じ。

防水シートがきれいに貼ってあります。


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2階のパネルが組み終わったら、パネルが運ばれてきたラックはお役御免です。

早速、撤収!


「ジャストインタイム」


これは、ウッドステーションの塩地社長がおっしゃっていた言葉ですが、
まさに、役目を終えたら即刻撤収!することで、
スペースに空きが生まれ、現場の自由度が格段にアップします。



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設置の順番を待つ、屋根パネル。↑

これも、佐伯さんで組み立てられたもの。


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これは、掃き出しサッシの取り付けの様子。↑

掃き出し部分は、下部を支えられないため事前に取付は出来ないとのこと。
大型パネルも万能ではありませんね。

ふむふむ。



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午後3時前にこの状態になりました。

繰り返しますけど、防蟻を済ませた上で防水シートも貼られ、窓も設置され、断熱材も施工済です。

ここまでくると、今日の作業の終わりが見えてきたこともあって・・・



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ここで今日初めて!「土嚢袋」(ゴミ袋)が登場!!


これは何をされているかというと、防水シートを止めてあった部分を撤収されているんです。

パネルを組み立てるにあたり、防水シートの重なり部分は作業の最後になるわけですね。



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この日のゴミ。

まだ作業中であったため、
全てのゴミが回収されたわけではありませんが、
それにしても、
私が経験した現場とは比較にならないくらい少ない。


何せ、ゴミの収集作業は、作業終盤の午後2時半過ぎかな?
になってやっと始められたくらいですから。


このゴミのほとんどは、梱包時のビニールやヒモ類です。


木材もそうですが、釘やビスなどの金物類も非常に少ない。




ここまでゴミの少ない現場は、


初めてです。




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この状態で午後3時頃。↑


私の見学は、ここまででした。


この日の現場は国産材(地域材)を使った大型パネルであること、
もあって、
大分県庁の方が、約10名くらい見学に来られていました。


少しお話を聞かせて頂いたところ、
佐伯さんの取り組みを支援されているそうです。


なるほどなあ。
材木を出すだけでなく、こうやって製品にすることで”出来ることが広がる”
即ち、企業としての力が向上するってことであり、
”真の自立”
に向かう取り組みになるわけです。


YKKAPさん、
プレカット工場の方、
も見学をされていました。


大型パネルへの注目度の高さを実感しましたね。


パネルの精度の高さもしっかりと確認が出来ましたし、
何よりも、一番驚いたのは
現場に来たからこそ目の当たりに出来た、




「ゴミ問題」


です。


ゴミって、見てウザい、片付けが面倒、処分にコストもかかる、ご近所様にも迷惑をかける可能性あり・・・

と、

現場にはつきものとは言え、悩ましい問題なんです。

(だからハウスメーカーさんは、
立派なゴミ箱を用意して”配慮してやってます!”的な見せ方をされるわけですが)


クリーンな状態は誰だって気持ちが良いわけですが、
誰かが片付け(掃除)をしているからクリーンが成立するわけですよね。


だから、




ゴミがなければ一番いい。



わけです。


高性能化する住宅現場は建材が重量化する一方で、
今後、ますます、傾向は加速するでしょう。


重いサッシを取り扱う大工さんの作業軽減や
断熱施工の負担、
確かな品質実現のため求められる施工精度、


実は私は、

「大工さんが気の毒」

だから、大型パネルを取り入れたいのではありません。


始まりは、大工さんに嫌がられたから、ではありますが、




「誰かが犠牲になる現場には


したくない。」



からです。


これは、キレイごとではなく、
不満だったり、不機嫌だったりすると、仕事が荒れます。


私は、信頼を頂いてそれに応える仕事をしなければなりません。
それには、出来るだけ気持ちよく作業をやってもらいたい。


家づくりの現場は長丁場です。


大工さんだけでなく、多種多様な職人さん、業者さんが関わって
出来上がっていきます。


人間だから機嫌のいい日も、調子の悪い日もあるでしょう。


でも、確かな品質でお応えするのが仕事です。


不確定な人間が携わる現場であるからこそ、
それを前提にどうすべきかを考えることも、
設計者の仕事の重要な一部になってきているのです。


最も多く書いた、「ゴミ」もそうです。
誰もが、ゴミにはいろんな意味で頭を悩ませているはずながら
ゴミは現場から根絶することは出来ません。


ならば、可能な限り減らすようにしたい。


塩地社長は、


「逆算して考えることで、ゴミが出ないようにできる。」


と、おっしゃっていました。
ジャストインタイムも同じ考え方からですね。


問題解決は、問題の認識から始まります。
ウッドステーションの大型パネルは、既にわかっている未来である
職人さん不足への対応だけではありません。


より大きな課題解決に向かう答えでもあることが
最近分かってきました。


リアルには、
直面する現場をより良いものにすること、が一番です。


目の前にあることをクリアできてこそ、次に繋がりますからね!


掃き出しサッシの取り付けが出来ないことや、
現状では広島で組み立てが出来ないことによる運搬費の問題、
も、課題ですが、
問題が顕在化することで、おいおい解決される方向に向かうといいな、ですね。


ちなみに、
ウッドステーションの大型パネルは
いわゆるオーダーメイドなので、
断熱材の選択、グリッドや高さ関係、窓のチョイス、全て発注側の自由です。


フランチャイズでもないので、
加盟料も月会費もありません。
だから、私もお願いできるわけです。


翌日、佐伯広域森林組合さんからお礼のメールが届きました。


小規模設計事務所の私に、こういう気配りってなかなか出来ないですよね。
有難いなあ。


貴重な現場を見学させて頂いた、
佐伯広域森林組合様、
ウッドステーション様、
現場の皆様、
素晴らしい現場でしたよ!

本当に有難うございました!





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by enne009 | 2018-10-12 17:08 | 快適への道 | Comments(0)

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