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自然素材、この愛しくも悩ましいもの。その3

今日は終日曇り空のようですね。

太陽光がなく、パッシブデザイン的には厳しい日のため、
こういう日は暖房として機械設備(エアコン他)が全面的に出番となります。

余談ですが、
パッシブデザインだけで一年中の冷暖房が賄えるわけではなく、

あくまでも
自然エネルギーを最大限活かす、
または遮るための建築的な工夫をして、
機械設備のエネルギー消費を抑えましょう、が
パッシブデザインの在り方です。


夏の冷房としてのエアコン、
冬の暖房(複数の手段があり)設備、


これらは必須(特に夏のエアコン冷房はこれしか手段がない)です。




さて、前回、
和田造園さんによる”古今菓”のお仕事をご紹介しましたが


その和田造園の職人さんからこんなことも言われました。
(以前ご紹介したため、重複となります。)



「最近、木を切ってくれとの依頼が多いんです。

自分達は本来、植えて手入れをするのが仕事ですが、

切ることもやります。

でも、正直、枯れたわけでもない木を切るのはあまり気が進まない。

木も生き物ですからね。

だから、無理のない範囲で植えて大事にしてもらいたいです。」



概ねこのような話でした。



古今菓のような店舗では、お手入れも必要経費ですよね。
住宅で、個人が負担する費用とやや意味合いが違ってきます。



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こちらは、去年行ったイギリスの”コッツウォルズ”。↑

よく手入れがされた並木と水路が
たくさんの人と動物の憩いの場となっていました。

継続的なお手入れあっての人気観光地です。



多くの団地が高齢化しているのが現実だと思いますが、
自然の素材のやさしさ心地よさ、
植栽があることの豊かさは承知していても
年を取ると、体力・気力共にお手入れ自体が難しくなります。



特に外部は、風雨・紫外線によるダメージを受けますから
体力気力・資金的にも
頻繁に”お手入れが出来る”がどうかを


提案する方も、
採用して頂く方も、
よく認識した方がいいなあ、とつくづく思います。


しかし、
だからと言って、
メンテナンスフリー!(な素材は存在せず)とまではいかなくても
手間暇がかからない素材ばかりでも”暮らし”が味気なくなるのも事実。




個人的に、自然素材は大好きです。


多くの人は、自然を好ましく思い
自然のものと共に生きて行くのはそれこそ、自然なことだと思います。


自然は人の共であり、また脅威でもあります。


共にいい関係で一緒に生きて行くため、
賛美するだけでなく、
回避するのでもなく、
”知恵”が必要です。


手に負える分量を見極めることから始まり、
(出来る範囲で設計することで、お手入れが長続きし、
いい状態を長く続けることが出来ます。)

外の場合は屋根がある部分にするなど、
(雨に当たらないだけでも傷みの進行はずいぶん違います)


設計デザイン的にメンテナンスリスクを低減することも、出来ます。



「ゴミ屋敷」
って、ありますよね。
当たり前ですが、
あれは望んでああなったわけではないと思うんです。



最初は少しだった捨てるのが面倒なゴミが
積み重なって徐々に増えて行き、
気付くと、
手に負えなくなり、
ついに現状のまま放棄した・・・


のではないかと推察しています。



豊かな暮らしとは何で、どうあるべきなのか?



ステキ☆で突っ走る前に、
提案する方も、採用する方も、
知恵を出し合っていい関係であり続けたいですよね。



次回は、おまけ編として
自然つながりで
自然の力を利用するパッシブデザインについて
少し書いてみたいと思います。




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by enne009 | 2019-01-10 14:05 | 快適への道 | Comments(0)

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