今朝も曇り空が広がっています。
雨は上がり、風もゆるく、
花粉症の皆様にはちょっとホッとできる感じでしょうか?
そろそろ、冬用タイヤを交換する時期ですね。
さて、昨日の続きです。
デザイン重視?
性能重視?
どっちも大事。
本来は対立するものでなく、上手く両立させるべきが
何故か上手く行っていないような・・・?
そもそも提案する側が、
”快適”を作り出すために欠かせない性能を必要と
認識していなければ、伝わらない。
まで書きました。
「なんでそんなこと(高性能)するん?」
と、言われたことも一度や二度ではありません。
実物はもとより、写真で見て判断できるデザインと違い、
温熱環境の快適性は”体感しなければ分からない”
からでしょう。
しかも、日本では全館冷暖房や空調設備が整っている”家”は
そう多くありませんから、
経験する場もなかった、というのもあります。
しかし、そうおっしゃる先生や工務店さんたちも、
いい車には乗っていらっしゃる。(笑)
いえ、
決して批判しているわけではなく、
いい車のデザイン性の高さ、乗り心地の素晴らしさを
認めているからこそ、
所有していらっしゃるはずです。
車って、
(フェラーリなどの一部特殊な例外を除き)
高級車ほどデザイン性も乗り心地もいいですよね。
でも、家の場合、
高額物件であってもデザインでいは高くとも、
温熱的快適性が備わっているとは言えないのが
事実。
これは、日本だけの特殊事情なのか?
何故なんだろう?
って思うわけです。
理由の一つに、
快適性を作り出すための設備機器類の存在があります。
換気システムは、ダクト配管をするものが多く、
天井裏にダクトを通すため、
「あらわし」
といわれる梁などの構造材を見せる手法が、基本的に使えません。
木を活かした内装デザインを目指すなら、
配管をどう扱うかを考えなばなりません。
もうひとつ、設備機器類は、
内蔵されているものではなく
後付けが当たり前とハナから思っている節もあります。
冷暖房と言えば「ルームエアコン」が一般的で
各部屋の壁に設置されており、
必要な時に着けたり消したりする個別の冷暖房として使用され、
LDKに設置されたルームエアコンの一例です。↑
常時一定の温度を保つために使用するのは”ムダ”、
そもそもトイレや洗面脱衣室まで、
常時暖かく涼しくする発想も一般的ではありません。
”ムダ”とは、電気代のことです。
実際には、冷暖房をされている部屋が
冷暖房がされていない部屋の影響を受けて
エネルギー消費量を増やすことになるのですが、
個別のルームエアコンや、
こたつ、ストーブ、
小さな暖房機器を狭いトイレや脱衣室に置くなどして
とりあえずその場しのぎ
でとりあえず何とかなる西日本では、
それ以上を求める発想がなかった、
ということに尽きるのかな?
と、私は感じております。
北海道で泊まったビジネスホテルは、
私が行く前から暖房がされており
部屋に入るとすでに温かくなっていましたが、
九州の大分県では、
”ルームエアコン”が止まっているため
冷え切っていました・・・。
いわゆる”おもてなし”
ではなく、
寒さに対する向かい方が違うからでしょう。
宿泊料金はほぼ同じでも
快適だったのは、
圧倒的に北海道であったのは言うまでもありません。