昨日は雨天だったこともあって、一日中肌寒かったです。
こんな時、レイヤード(重ね着)ファッションの出番ですね!
薄いカーディガンや麻のストールなどは
お天気のすぐれない日だけでなく、
真夏の冷房がキツイ場所などでも役立ちますよね。
ああ、またバッグの荷物が増えそう・・・
さて、人生100年時代を・・・の続きです。
初回で、戸建ての持ち家をおススメしましたが、
人生の時間が長くなると、
基盤としての”家”がより重要になると考えているからです。
賃貸の場合、まず、借りられるかどうかから始まり、
家主さんの都合で退去をせねばならない事態も可能性があること、
があります。
また、同じく持ち家で分譲マンションは
利便性や施錠などの気楽さ
などメリットもありますが、
初回に書いたようなリスクもあります。
何を優先するかは人それぞれですので、
皆様それぞれのご事情に合わせた、
住まいのご選択をされることと思います。
で、戸建てをとなった場合、
じゃ、どういう風に考えれば良いか、
ですが、
暑さ寒さをしっかりと凌げる(超高断熱高気密)
耐震性が高い(耐震等級3は必須)
メンテナンスがしやすい(最大限自分で出来るようになっている)
税金が安い(木造ですね)
エネルギーコストが安い(建築及びPVなどの設備も含む)
が基本でしょうか。
建築自体や設備はちょっと先を見たグレードがおススメです。
あと、バリアフリーは当たり前として、
暮らしやすいつくり
になっているかも重要だと考えます。
暮らしやすい?
それって何?
最低限の家事は自分達で行えるよう動線を含む計画、
死ぬまで自分で行きたいトイレの位置、
自分で料理が出来るキッチン、
入浴しやすい浴室(浴槽と洗い場の関係など)、
できるだけ少ない設備、
など、です。
結構、当たり前といえばそうですね。
これらは、
基本的な設計計画に当たります。
意図をもって最初から設計し計画することが重要です。
建築時には、
どうしてもコスト増を懸念して
(高いと言われたくないこともあって)
出来るだけ安いものを選びたいのがお客様も作り手も人情ですが、
それをやってはいけないケースもあります。
むろん、ご予算がありますから
やたら高価なものをおススメしてもいけませんが、
ただの贅沢品と
備えとしての選択で選んだ高価なもの
は、全く違います。
一例として
「すだれ」
ですね。
自然素材ということもあって
質感もいい感じ、懐かしさも、風情もあります。
パッシブデザイン的には
窓の外に設置し外部遮蔽部材として
日射の侵入を遮るアイテムとなります。
こんな風に、↑
室内側のカーテンでは約60%が侵入してしまいますが
外部遮蔽だと、約20%の侵入(約80%カット)になります。
すだれはスキマもあるため日射遮蔽をしつつ通風も可能、
お値段もリーズナブルで、
ホームセンターなどで入手もカンタン。
夏を涼しくするための身近なアイテムです。
しかし、
高価なすだれは別として
ひと夏強い日差しを浴びたすだれはほぼ毎年購入する必要があるもしれません。
さほど劣化しなかったとして翌年まで保管しておくとすると、
保管場所も必要ですね。
ま、リーズナブルなのでさほど財布が痛むことはないですけど。
購入より何より、最も面倒なのが、
「脱着」
です。
取付、取り外し(強風時など)は
自分でせねばなりません。
しかも、2階の窓は設置そのものが難しく、危ないですよね。
すだれによる外部遮蔽が難しいとなったときは、
日射侵入が多いと分かっていても、
室内側のカーテンで凌ぐしかありません。
暑いのは絶対嫌、
エアコン(の冷風)も好きじゃない(むしろ大嫌い)、
電気代がかかるのも(すごーーく)イヤ、
というのは、すごく正直な気持ち。
私も同じです。
しかし、
最初の選択で”リーズナブルに、かつ快適に暮らせる”ため
”リーズナブルなもの”を選択した場合に、
結果、リーズナブルではなくしかも快適に暮らせなかった・・・
ことになるかもしれません。
(画像をお借りしました。m(__)m)
窓の外にあるのは、
「外付けブラインド」
です。
電動の商品の場合、ボタン一つで開閉と羽の角度が変えられます。
実際に西方先生の事務所にお邪魔した際に、
奥様がボタンひとつで操作してみせて下さり、
その自由自在に動くさまを拝見して
「おおー!」
と、感激しました。
とにかく、楽。
外部で日射を遮る基本性能はもちろん、
尚且つ、羽の角度調整によって光を取り込むことも可能です。
イメージとしては、お馴染みの”ブラインド”が外にあるという感じですね。
窓を開けずに室内から開閉が出来る、
光を取り込むこともできる、
何より・・・
脱着不要!
決してお安くない価格ではありますが、
設置するだけの価値ある製品だと思います。
(電動の場合、電気配線要なので最初から計画しておく必要があります。)
やり続けられますか?
という問いかけは、
家という長い時間を共にするもの、
付随する設備類などを選定していく上で
設計者がやらねばならない、とても大切なポイントです。
話し合った結果、
お金を掛けたくない
という選択になったなら、
やり続けて頂くことになります。
大切なお金は、
掛けて”効果がある”点に重点的に掛ける、
これが賢いお金の使い方
ではないかと、私は思うわけです。
どこにお金を掛けているかで
長い時間を前提としたクレバーな家になっているかどうかが分かる
とも言えますね。