どうして大型パネルを採用するの?(その1:品質)
2019年 09月 16日
三連休の最終日となりました。
秋・・・いや、残暑厳しい中でしたが、
お天気に恵まれたこともあって
いいお休みを過ごされたのではないでしょうか。
さて、広島市中区のKM3では、
解体工事もほぼ終了。
地盤調査も完了し、
今週から基礎工事が始まります。
アドグリーンさんのご協力を得て、
超高性能躯体による快適空間づくりを目指します。
高性能住宅の実現には、
目的を持った(←ここがとても重要)設計から始まり、
何といっても現場!が最大のポイントです。
どう上手く計画しようが、
現場に携わって頂く皆さんのお力がないと実現できません。
そこで、
「大型パネル」
です。
今回は、広島市で2回目の登場となります。
大型パネルにおいて、
世間的(業界)にいろんな意見があることは承知しています。
一番多いのは、
「大型パネルは大工さんの仕事を奪う。」
というものではないかと思います。
大工さんの仕事に関しては、
後日私なりの意見を述べるとして、
私が大型パネルに目を付け、採用に至った最大の理由は
品質
が欲しいから、です。
建築は現場で行うのが基本ですが、
天候や人の体調、技量などに左右される
不確定要素がたくさんあります。
そんな中でも”より高い品質”が求められるわけですが、
現場という不安定で不確定な場所における作業を
天候に左右されない(冷暖房完備の)工場で行うことにより、
納期厳守はもとより、品質が確かな”もの”が出来ます。
こんな感じで作られています。↑
ちなみに作業員さんが乗っている作業台は上下します。
パネルと共に
工場で撮影し作成された”検査チェックシート”も納品されることにより、
現場監督が行っているチェック作業も省力化され
しかもより確かなチェックが実現できます。
大工さんと工場作業員さん
どっちが技量が上という問題ではありません。
大工さんは知っていることを現場で
作業員さんはマニュアルに沿って工場で
求められる”品質”が実現できるよう作ってくれます。
再度おさらいてきに、大型パネルをざっとご紹介します。
住宅建築における”パネル化”はいくつかパターンがあるのですが、
ほとんどの業界関係の方がイメージされるのは、
「羽柄(はがら)パネル」
ではないでしょうか。
面材耐力壁に断熱材をくっつけたものを
柱と柱の間にはめ込むあれです。
羽柄パネルは、柱梁は現場で施工し、
工場で作ったパネルをその間にはめ込み、
基本的に窓は現場で取り付けます。(現場作業)
耐力壁(の4方向)も現場で打ち付けます。(現場作業)
一方、大型パネルは、いわば「壁面全体」ですね。
窓(防水まで完了)も事前に(工場で)施工されて来ます。
断熱材、耐力壁、柱、梁、窓(防水済)が付いている”壁面”というのがお分かりでしょうか。
耐力壁も一部を除き現場で作業することはありません。
つまり、現場作業が少ないのです。
現場作業が少ない
ことは何を意味するかと言うと、
品質向上
を意味します。
現場を分かっている方ほど、
この意味が理解できると思いますが、
足場の上で人間がやる作業において、上下が均一になるでしょうか?
いくら熟練とはいえ難しい、と私は思います。
(丁寧に時間をたっぷりかければ可能でしょうが、
工期延長、大幅コストアップは否めませんよね・・・。)
しゃがんで打つ釘において、
1本のミスもなくは、なかなか難しい。
躯体の品質はどこにあるかと言うと、
水平直角が正しいか
マニュアル(指示)通りに出来ているか
(特に耐力壁、窓の防水)
ではないかと思います。
これらを確認する方法は、
現場で逐一チェックする(by現場監督)
もしくは、記録に残すことです。
全てを記録に残せるか?
くまなく全てチェックできるか?
これを要求すると
現場監督さんの負担は相当なもので、現実的には難しいでしょう。
というのが、現場監督さんって超多忙なんですよ。
常に段取りに追われ、
時には職人さんに代わって(やらない職人さんもいるので)掃除や片付けをやったり
業者さんやお客様への対応、
見積を作成したり・・・
ひとつの現場にじっくりいて、くまなくチェックするとか、
現状を見る限り、
正直、出来ないのでは?と思っています。
私個人的には、
大工さんより現場監督さんの減少の方が
正直、気がかりです。
しかし、
難しいから、
気の毒だから、
で、
まあいいや、と済ませていいものでもない。
何故なら、
お客様にお渡しするものとして重要なのは、
誰が作ったかより、
どうできているか。
が大切だからです。
お客様の気分として、
「大工さんが作ってくれた」
という”手作業”に対する職人さんへの尊敬を含む温かな感情はあるかもしれません。
それは心に留めながらも、
私はスルーすることに決めています。
悪い意味ではなく、
家は確かに現場で職人さんたちによる手作業の連続によってつくられますが、
あくまでも対価をお支払い頂いてお渡しする
”製品”でもあるからです。
明日に続きます。
※ 作業画像は全てウッドステーションさんのHPよりお借りいたしました。m(__)m
<2020年に向けて。家づくり相談会概要>※無料
〇 開催日 : 2019年10月13日(日)、14日(月)
〇 時 間 : ① 10時~ ② 午後2時(14時)~
※ お一組様につき約2時間が目安となります。
①、②のどちらかご都合の良い方でご選択をお願い致します。
〇 場 所 : スタジオエンネ事務所(東広島市八本松町正力10130-86)
〇 お申込み : HP イベント情報(お申込みフォームがあります)
☏ 09097365246
✉ info@enne-9.com
FAX 082-428-5893
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〇 担 当 : スタジオエンネ 松下陽子(まつしたようこ)
お申し込みを頂きましたら、
別途、松下よりご持参を頂きたいものや場所などについてご案内をさせて頂きます。
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by enne009
| 2019-09-16 09:51
| エンネの仕事
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