今日もいいお天気!
有難いことです。
時代が進んでも建築現場はお天気に左右されることは変わりませんから
晴れていると、気分的にホッとします。
さて、一昨日(10月30日:水)大型パネルによる建て方を行った
KN3(広島市中区)では、その後の工事が進行中です。
上棟日に、耐力壁も窓も完了、
建材店さんのご尽力もあって玄関ドアまで設置完了したため、施錠をして帰りました・・・
とのことですから、
あっという間に、中間検査です。
業界から多数のご見学があって、注目度の高さが分かります。
ブログをご覧頂いている方には繰り返しになって恐縮ですが、
大型パネルについて簡単にご説明します。
「大型パネル」は、”工法”ではありません。
しいて言えば、
木造在来工法です。
フランチャイズ本部が開発した特殊な金物もないですし、
特殊な躯体の組み方もありません。
業界の方はよくご存じかと思いますが、
本部が開発した画期的な金物ややり方を
入会金(加盟料)や月会費を支払って、使用する。
これが、〇〇工法などだと思います。
もちろん、苦心の末に課題であった部分を解決する方法を見つけたわけですから
コストと引き換えに教えて(与えて)もらう、のは当たり前ですね。
一般的な在来工法であり、
特別に開発された特殊金物もなく、
入会金も月会費もありません。
作り手側が
通常使用している金物だったり、
耐力壁だったり、
断熱材だったり、
窓もしかり、
それらを自ら指定して作ってもらう「壁面」です。
ざっくりと申しあげて、
壁面が工場で作られる
だけなんですよね。
現場で作るのか、工場か、
その違いです。
なので、
採用するしないにあたってはその違いをどう評価するか、でしょうか。
天気に左右されない安定した場所(工場)で作るのか、
天気予報にやきもきしつつ、不安定さがある現場で作るのか、
狭い足場で重量化したサッシや耐力壁を誰がどう設置するのか、
機械設備があって取り回しがしやすい工場で設置するのか、
そして良く言われるのは
大型パネルって大工さん不足に対応するためなんでしょ?
ですが、
確かに大工さんが減りつつあるのは現実です。
将来、困ったことになることも随分前から想定されています。
しかし、今はまだ大工さんはいらっしゃいます。
私が今、大型パネルを選択し取り組むのは、
大工さん不足に悩まされているからではありません。
主に私は
「品質を担保したい」
との理由から
ウッドステーションによる工場施工を選択しています。
躯体の確かな品質が欲しい。
私が提案したいのは
「暮らしの快適性の実現」
であり、
そのため重量化してしまった建材がどうしても必要です。
こちらは、APW330(防火対応樹脂サッシ)↑
しかも、設置には正確性が求められます。
掃き出しサッシ(APW430)の障子(ガラス)部分は現場設置となります。↑
それらを人が現場で取り扱う危険や不安定さを出来るだけ軽減し、
確かな施工を実現させたい。
高性能住宅でなにが大変かって、窓の設置と断熱作業でしょう。
しかも、一番のキモとなる部分です。
ただし、私も最初勘違いをしていたんですけど、
ウッドステーションにお願いすれば何もかも出来る
ってわけではないんです。
使用する建材の選定、
構造計算、
外皮計算などの性能関係、
これらは自分でやる必要があります。
言い方を変えれば、自由選択なんですよね。
全てお任せしたい向きにはちょっと合わないかも?
しれませせんが、
自分たちなりのやり方が明確であれば、
大型パネルを取り入れることで現場や設計の進化に繋がると思います。
あと、
現場で窓の位置などを変える可能性がある、
建て方時に窓位置などを確定したくない、
など、良し悪しではなくやり方として
”現場での変更が前提”の場合は、大型パネルは向いていないですね。
現場で実現させたいことは何か?
お客様にお渡ししたいものは何か?
最終目的次第でどうにでも使えるのが、
決まりがない(※)大型パネルですね。
※進入路や電線など、搬入時の制約はあります。
個人的には、
パネル制作にあたり”事前に情報を整理せねばならない”ため
担当のスタッフが成長すると思います。
エンドユーザーさんにとっては選択の理由になるかどうかは分かりませんが
先日の大型パネルパートナー会の懇親会にて
林野庁の方がご挨拶に立たれ、
「国産材の振興に力を貸してほしい」
と、おっしゃっていたことにもあるように、
当初から最終的には国産材の振興が視野に入っています。
も始動しています。
「パネルを国産材で作る」
ということも振興に繋がりますが、
国産材の活用への道はパネル製作それだけではないのです。
はたまた、
ここでは書ききれない開発に至ったノウハウがあり
いや、大型パネルってすごいんですよ。
\(◎o◎)/!
また、別の機会にお伝え出来るかも?です。