引き続き朝方の冷え込みはありつつも、
日中はそこそこ過ごしやすくなりましたね。
ウイルスは未だに収まっていませんが
季節は着実に春へと動いています。
これから家づくりを始める方は、
ご実家や賃貸暮らしで不満だったことや、
かねてから望んでいたこと、
の克服と実現を目指し、
作り手側は、それらご要望を何とか叶えようとする。
予算も含めて合致すれば、GO!となる場合が多いかと思います。
これら、お客様主導型(ご要望実現型)は、
実は作り手側からすると、”楽”。
「欲しいものがどれだけ満たされているか、
または好みの見た目になっているか」
という課題を与えられて、
それを(ある程度)クリアし、
プラスちょっとした提案があればOKなんですよね。
この理屈を熟知しているのが、建売さん。
何をどうすれば売れるか、調べ上げていらっしゃいます。
建売は、完成品を売るので
出来上がったものを実際に見ることが出来ます。
欲しい部屋数、設備類、
これらが基本的に多ければ多いほど
それに比較して割安感があれば、買い!となる。
いや決して批判しているわけではなく、
ビジネスとして凄いなあ、といつも感心します。
3年前からフリーの立場となって、
ご縁あって複数社の建売さんの物件を
拝見する機会に恵まれましたが、
どの会社さんも、ツボの押え方の上手さに舌を巻きました。
車と同じく、あれもこれもついていてこのお値段!
最終的に、これもサービスで付けます!
という売り方ですね。
いかにお得か、が非常に明快です。
これって、仕方ないというか、
見せて売る = 目に見える形で評価を受ける
建築に詳しくない素人さん相手となると、
こういう売り方が妥当でしょう。
建売の場合、
注文住宅にありがちな貴重なお休みの時間を割いての長期間の打合せなど、
煩わしい(?)こともありませんから、
めんどくさがりの方、忙しい方にはフィットした形態と言えます。
一方、
注文住宅は全く何もない状態で数千万円の契約を交わすという
なかなかにリスキーなものです。
しかし、すでに出来上がっていて変更不可の建売と違い
打合せを重ねることで、
知らなかったことを知り、取り入れるかどうかの選択が可能になります。
この
「選択」
をするためには、情報が必要です。
建売 = 情報(取扱説明書などで後から知る)
注文住宅 = 情報(作り手を選ぶ際に仕入れることが可能)