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家づくりの考え方。(その1)

今朝は冷え込みましたね。


つい最近まで日中は冷房を利用していたのに、
急に冷え込みが厳しくなって、今日は暖房を点けました。


お天気が良くて暖かい日差しが嬉しい季節になりました。




さて、タイトルにあるように今回はイチから家づくりの考え方をおさらいしてみたいと思います。
家づくりの基本的な考えはさほど変わりませんが、
取り巻く環境や世の中の進歩もあって、手法は少しづつ変わって行きます。


ベースになる考えと新しい情報も加えつつ、
これから家づくりをお考えの方に参考にしてもらえれば、ですね。


先ず、家づくりに必須である土地(敷地)は今回は除外します。
土地についてはまた別途。


家そのものについて、私の基本的な考えは
「ストレス少なく機能的であること」
です。


日々の暮らしの場である”家”で行われるのは
「家事労働」を中心とした生きて行くのに欠かせない繰り返しです。


身もふたもない言い方で恐縮ですが
どんなに”ステキなシチュエーション”を想定しようが、
掃除洗濯料理片付け修理から逃れることが出来ないわけで、
ウキウキ部分は”ここ”の裏付けあってこそと言って過言ではありません。



家づくりの考え方。(その1)_e0390497_11252573.jpg



このブログでしつこく何度も登場する
「高性能(高断熱高気密・ZEH含む)」
は、ストレス減の手段です。


30年近く前のこと、
広島のある都市に有名建築家が設計された家があると聞き見に行かせて頂きました。
快く見せて下さったそのお住まいは、
空間構成や使用されている材料が素晴らしく、
さすが有名建築雑誌にも掲載されるだけあるなあ
「素晴らしいですね。」
とお声がけすると、
「そうですか?」
と。


そこで住まい手様からお聞きした話は、
この家がリアルな生活にいかにそぐわないか、というものでした。


この時だけでなく、
モダンでカッコいいイケてる家とミスマッチなインテリアのケース
(設計側がカッコいいとしたものと、住まい手が好きなスタイルが合っていなかった)
大胆な吹き抜けを採用した空間構成で暖房(冷房も)が全く効かないケース
(高断熱高気密の概念がなく結果を想定できなかった?)
建築重視のためかその他の対応の悪さに辟易として作り手と決裂したケース
(事務手続きを軽視している作り手は意外と多い)
etc・・・


書いて行くと枚挙に暇がないのですが、
雰囲気や金額だけではダメ。
なんですよね。


必要とする金額の大きさから分かるように、
家づくりは建築を通じた長い時間を共にする財産づくりであり、
ステキなイメージも、安い方がいいという価値観も、
決して否定するものではありませんが、


「暮らしを営む場としての財産を作る」


が基本中の基本、と私は考えています。


次回に続きます!











by enne009 | 2021-10-18 11:23 | エンネの仕事 | Comments(0)

身軽に暮らせる家を提案します。


by enne009
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