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リスクに備える家づくり(その3)

皆さん、おはようございます


3月中旬に入ってまだ朝が氷点下で寒い、東広島市八本松です


日中はそこそこ気温が上がるのですでにセーターは着ていません
すっかりダウンジャケット着用の人を見なくなりました
本格的な春はすぐそこですね



さて、リスクの備えるの3回目です
リスクにも大小があり
地震・台風などの大きな自然災害から
暑さ・寒さに伴う身体への影響とエネルギーコスト
加齢により徐々に発生する室内の段差、手摺設置有無、水栓金具が使いにくい・・・といった”不便”まで
リスクと捉えるとキリがないのですが
どこまでを考慮して備えておくか、は住まい手それぞれの判断になろうかと思います


私自身、還暦を過ぎ身体の衰えを実感することも増え
両親の介護も少し経験したことで


家は「長く使うもの」を実感しました


年齢関係なく遭遇するであろう自然災害やエネルギーへの備えは特に問題ないでしょうが


年齢によって感じ方が違う寒暖への対応
加齢対策などの”リスク”は
どちらに合わせるかは難しいと思います


私がおススメしたいのは
寒暖対策 = 高性能化(等級6以上)
省エネにも直結することですし
寒くない暑くないは年齢関係なくストレス軽減になりますし
仮に自宅介護になった場合、温度差が少ない環境はメリットが大きいため
ぜひ導入して欲しいです


問題は、加齢リスクにどこまで備えるかです


将来的なリスクの可能性に対し
手摺は設置しなくても壁下地を入れておく
通路幅をある程度確保しておく、または廊下をなくす
各場所からアクセスしやすく介助しやすいトイレにしておく(自動洗浄おススメです)
※トイレはめちゃくちゃ大事です
食事準備と食事がしやすいキッチン・ダイニング


建築時にそこそこの年齢であれば
上のようなリスクに備えることに問題はないと思いますが
加齢リスクを実感できない世代の場合


「本当に必要なのか?」
「今、そこにお金を掛ける必要はあるのか?」


となるでしょう
最終的な判断はもちろん施主である皆様です


ほんの数年前より建材が高騰している現在
下地を入れるだけでもそこそこコストアップになりますからね


リスクに備える家づくり(その3)_e0390497_09590160.jpg


シロクマの手摺設置説明
木下地の必要が書いてあります



もし、若い世代で今すぐに必要ないとした場合
将来手摺設置等の加齢対応の必要性に迫られたら
自治体の補助などがある場合もありますので
(自治体によります)
下地だけ備えておくのがおススメかな


断熱気密・窓・換気システムについては
年代関係なく新築時にやっておくことがおススメ


先進的窓リノベ事業」があってリフォームのチャンスです
しかし内窓設置ならまだしも
窓自体の取替となるとかなりの工事になりますね
それでもやった方が快適性・省エネ性はかなりアップするのは間違いなし


新築計画時、リアリティがなくてもリスクヘッジとして
加齢対策提案があった場合は
やれるときにやっておく
ことも考えて入れておいてもらえれば・・・
です








by enne009 | 2023-03-15 10:03 | 快適への道 | Comments(0)

身軽に暮らせる家を提案します。


by enne009
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